私は人前で話をするのが得意ではありません。あがってしまうし、機転も聞かないのでアドリブで話をすることもできません。しかし、意図的にできるだけ人前で話をしようと考えていますし、機会を作り出すようにしています。なぜならそうしないといつまでたってもうまくはならないからです。
私の仕事で必要とされる能力の一つに「相手の話を聞いて、そこから課題を発見する」ということがあります。話を聞く力・・これは相手に話をする力と振り子のような関係だと考えています。つまり、話す力が10あれば聞く力も10あり、話す力が3しかないなら聞く力も3しかないということです。逆に、人前で話をする力を身に付けたいのなら、人の話を聞く力を身に付けなければいけないと考えています。
人の話を聞くときに意識していることがいくつかあります。その中の一つに「全身で聞く」ということがあります。一番わかりやすいのはあいづちを打つとか、「なるほど」「そうか」というように同意したりするということです。最初はかなり意識的にやっていましたが、今はもう自然にかなり大きくうなづいてしまったり、独り言で「なるほどね」と口に出したりしています。これは、話す相手に「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」ということを伝える意味もありますが、その方が話の内容が実際に頭に入ってくるからです。人間の脳は体と密接につながっています。耳だけで聞くよりも体も使って聞いている方が、より脳が内容を理解するに違いないと私は考えているからです。
人の話を聞くときに少し意識してみてはいかがでしょう?