頑張る、頑張らない

先日、私の会社の仲間であり親友でもあるＳさん、Mさんと「仕事を頑張る」とは何か？という答えのない哲学的な議論をしました。それは議論と呼べるものではなく、もしかしたらケンカのようなものだったのかもしれませんが、互いの主義主張を知ることで私は非常に勉強になったと感じています。

そんな答えの出ない議論をしているときに私の頭によぎったのは2012年に広告のグランプリを受賞した本田技研さんの広告でした。「負けるもんか」というコピーとともに書かれている文章に当時の私は鳥肌が立つ思いだったのを記憶しています。

「がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続けていれば、夢はかなう。
そんなのは幻想だ。
たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。
そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。
けれど、それがどうした？
スタートはそこからだ。
技術開発は失敗が99％。
新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。
さあ、きのうまでの自分を越えろ。
きのうまでのHondaを越えろ。
負けるもんか。」

私より能力のある人間が世の中にはたくさんいることを知っています。でも、昨日までの自分には絶対に負けたくないと毎日思います。