応用する力
仕事をしていてこの人はできる人だなとか、優秀だなと感じる瞬間の一つに「応用する力」を感じたときがあります。 先日、新人研修をしていたある会社の人事の人がインタビューに答えていました。「最近の若い人は抽象的な教え方だと身につかない。なので、より具体的な指導を心がけています」ということでした。例えば研修で「社会人たるもの、ちゃんと何かしてもら…
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私は大学卒業後、広告代理店に就職しました。正直言って最初の数か月は全く使い物にならず、会社始まって以来の落ちこぼれという評価をいただいてました(1年後にはおかげさまで新人賞をいただきましたが)。
そんな新人のころ、一番最初にいただいた仕事のことは今でも覚えています。それはノベルティーのお仕事で、ボールペンに企業さんの名前を入れて納品するというお仕事でした。1本200円ぐらいのボールペンを500本ぐらいのご依頼でした。なので売り上げでいうと10万円ぐらい利益でいえば3万円ぐらいの仕事だったと記憶しています。それでも、本当に嬉しかったです。人から仕事を依頼されて、その期待通りに納品して、喜んでもらえる。仕事とはこういうものかと初めて実感できた瞬間でした。
あれから25年ほどたって、手前味噌ではありますが、数多くの実績を積ませていただきました。有名企業様のお手伝いもありがたいことにさせていただいてます。ともすれば10万円のお仕事ということになると、今はお引き受けできない・・というようなお返事になることもあります。初心を忘れず、仕事を任される喜びや感謝の気持ちは常に持っていたいと思いつつ。また、一方では成長したからには初心のままでいてはいけないとも思うのです。
初心を忘れない謙虚な気持ちと、初心のままでいてはいけないという向上の気持ち。どちらも合わせてバランスよく持っていたいと今日も思います。