できると思うのか、できないと思うのか
何か新しい取り組みを始める際に、できると思って取り組むのか、そんなことできる訳ないと思って取り組むのかは結果に大きな違いがあります。 こんなエピソードを聞いたことがあります。その会社は東京と大阪でビジネスをしていてある時一斉に東京と大阪で同じ価格にするという改革を行うことになりました。大阪の責任者は大反対をします。大阪と東京のマーケットの…
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日本人はよく新しいものを想像するのが苦手だといわれることがあります。私は決してそんなことはないと思いますが、クリエーターの端くれとしてそのように世界に認識されていることは悔しいことです。では、クリエーターが新しいものを生み出す(想像)ときに障壁となるものってなんでしょう。
いろいろもちろんありますが、一つにデータがあげられます。私も今までに何度も言われたことがあります。「とっても面白いアイデアだけど、うまくいくデータってあるんですか?」と。私もデータは非常に大事なものだと考えています。が、データだけをもとに考えるとすれば、ほぼそこにクリエーターの存在は必要ありません。どういうデザインならこのバナーはクリックされやすいのか?過去のデータでは赤色を中心に文字は白でこの書体、金額はこのサイズでこの位置に入れる・・・もうすべてデータで分かっています。過去のデータだけを参考にして最善のバナーを作るのであればクリエータなんてこの世の中にいなくてもいいのです。
セブンイレブンの鈴木会長はかつて、毎日上がってくる全国からのマーケティングデータを朝一番で見ることを習慣にしていたようです。セブンイレブンさんのマーケティングデータです、何時にどんな世代の人が何を買っているのかなどものすごく緻密なデータが送られてきます。それによって明日の商品の仕入れなどを行っていくのかと思いきや。鈴木会長はそのデータの紙をあえて破ってからゴミ箱に捨てて、これからの戦略を立てると決めていたそうです。データは大事・・でもそれは過去のこと。あまりそこに引きずられず考えること、それこそが創造なのです。
これからもデータだけに縛られることのない新しいアイデアを社会に送り出していきたいです。