経営者
先日、ある会食で自身の会社を倒産させてしまった経営者の方とご一緒させていただく機会がありました。まだ35歳の方で、今また新しいチャレンジを始めていて、とても精力的で応援したくなる素敵な経営者でした。でも、当時は高利貸しにまで手を出して金利だけで月に1000万円を超え、取引先から取引停止処分を受けて倒産に至ったと伺いました。 その間、朝は9…
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誰しも生きていると「ここ一番」というタイミングが何度も訪れます。大事な商談、プロポーズ、スピーチなどなど・・・ここ一番でかかるプレッシャーは相当なものです。そんな時、ある人は実力を発揮して周囲に認められ伸びていき、またある人はチャンスを逃しどんどん自信をなくして萎縮してしまう。
何でこうしたことが起こってしまうのでしょうか?
上に書いた二人の大きな差は「プレッシャーを利用してやろう」と考えるか「どうすればプレッシャーから逃げられるか」と考えるかにあるのではないでしょうか?プレッシャーや不安というのはともすると弱い人間の専売特許のように思われがちです。しかし、どんなに自信家の人間でも、大企業の社長でも、プロレスラーでも(?)プレッシャーは感じますし、不安や恐怖も感じます。
なぜならそれは人間が生きていくために欠かせない大切な能力だからです。太古の昔で言えば、突然猛獣に出会ったとき人間は不安や恐怖でいっぱいになります。そしてその不安から「戦う」なり「逃げる」という行動に出ます。体はアドレナリンが大量に出ることで、血圧が上がって顔が赤くなり、手足は汗ばみます。
これは血液を大量に流して激しい運動に耐えられるように、そして汗ばむのも戦ったり走ったりしても滑らないように、つまりはここ一番で最大限の力を発揮するための準備に他なりません。プレッシャーとはそういうものです。全力を出し切るための準備だと考えられるのではないでしょうか?
つまり、プレッシャーは感じない方がよいものではなく、感じるべきもので、いかにプレッシャーを利用して全力を出し切るかを考えるものだということです。