経営者

先日、ある会食で自身の会社を倒産させてしまった経営者の方とご一緒させていただく機会がありました。まだ35歳の方で、今また新しいチャレンジを始めていて、とても精力的で応援したくなる素敵な経営者でした。でも、当時は高利貸しにまで手を出して金利だけで月に1000万円を超え、取引先から取引停止処分を受けて倒産に至ったと伺いました。

その間、朝は9時から金融機関の電話を受け続け、営業活動はほぼできず、ずっと資金繰りに奔走していたそうです。いままでちやほやしてくれていた方々は全く連絡がつかなくなり、大事な人たちに嘘を言わなくてはならない毎日で自殺も考えたというお話を伺って・・・経営者だけが背負う計り知れないプレッシャーを改めて痛感しました。エージェントゲートの代表である緑川も私は近くにいますので、起業して以来、まともにベッドで寝たことがないことも知っています。いつも居間のソファーで寝ながら経営と向き合う姿はもはや修行僧ではないかと思います（笑

リーダーは大きな責任があり、大変だと感じることもあります。一方で、リーダーは大きな権限を与えられています。それを行使して組織の成長に貢献することができるといった、リーダーならではのやりがいもあります。ただ、「リーダーの権限とは責任と表裏一体であり、同時に自分を支持する部下の存在があってこそである」という点を忘れないでもらいたいです。リーダーだからと過度にプレッシャーを感じるのではなく、「自分はまだまだ未熟であり、部下とともに成長していこう」と自然体に構えて、リーダーとしての役割を楽しみながら部下と向き合うことで、リーダーとしても、人としても成長することができるのではないでしょうか？

リーダーにそう感じてもらえるようにするのは私たちの責任ですね。緑川がいつの日かベッドで寝るようになってくれたら部下としてこれほどうれしいことはありません。