鳴かぬなら

戦国時代の3人の英雄、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の人格を表現するものとして「ホトトギス」を詠んだ句が有名です。皆さんも一度ぐらい耳にしたことがあるでしょう。

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」織田信長を現した句です。乱暴に聞こえますが、状況を打破する突破力というか、強引にでも道を切り開いていく推進力は織田信長のそれをよくあらわしていると言えます。「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」豊臣秀吉を現した句です。自ら能動的に働きかけ、戦略を駆使して前に進む秀吉をうまく表現しています。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」徳川家康を現した句です。状況をしっかりと把握し、最終的には200年以上続く政府を作り上げた家康の我慢強さをよく表現しています。この句が表現しているのは、自分の思うようにいかないことに直面した時の対応について書いています。

実は同じようにこの句で表現された経営者がいます。松下電器の代表で経営の神様と言われた松下幸之助さんです。松下さん自身が詠んだみたいですが・・松下さんは「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」と詠んだのです。自分の思うようにいかないことが起こった際に、それを受け入れて、そもそもホトトギスは「鳴かなくてはいけない」というのは自分の先入観なのではないか?鳴かないホトトギスがいたっていいんじゃないか?そう考えたということでしょう。

エージェントゲートが目指す価値観、多様性も同じような考え方につながっているように思います。どんなホトトギスでも認め受け入れていきたいです。

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