気が緩む

私は学生のころ体育会の山岳部と映画サークルに所属していました。映画サークルは園子温さんをはじめ、PFFという学生映画の甲子園で7度ほどグランプリをとるようなサークルでした。自分も作品を作りたいという思いで入りましたが・・山岳部はただただ体育に行くのが面倒で、体育会に入れば免除になると聞いて入部しました。

山は、特に雪山は非常に危険で、ベテランでもよく遭難したりします。遭難した際にもっとも危ないと言われてるのは実は山小屋の近くだと言われているのはご存知でしょうか?どういうことかというと、遭難をしてしまった場合、ものすごく過酷な状況でチームは励まし合い、何とか山小屋までいって暖を取ろうじゃないかということを目標に頑張ります。山小屋まで行けば生き残れる。そこまでは頑張るんだという思いで必死になって歩を進めるのです。そして、とうとう目の前に山小屋が現れます。

やった、山小屋が見えた、これで何とか生き残ることができたぞ!!そう思った瞬間に人間は頑張る気力が一気になくなります。そして・・まさかと思うかもしれませんがここにくるまで、何キロと頑張ってきた遭難者は山小屋の手前たった数10メートルで亡くなられている方が多いのです。決してそこは危険な場所でも何でもありません。そう、ただ一つ危険なのは「あぁー良かったもう助かった」という気のゆるみだけが原因です。

仕事も同じでしょう。もうこれで大丈夫だと気が緩んだりしたときに、ミスが起こったりするものです。最後の最後までやりきるということの大事さを学ばされます。

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