ウルトラセブン

ウルトラセブンといえば皆さんご存知の通りウルトラマンシリーズの作品の一つですが、実はこの作品を見て育った子供が大きくなって東京大学に行くことが多いってご存知でしょうか?

ウルトラマンシリーズの中でセブンというのはかなり特殊なシリーズです。中でも「ノンマルトの使者」という回があるのですが・・・ある日、ノンマルトという海底人が怪獣を使って地上をせめてくるのです。当然、地球防衛軍は戦いますが、ウルトラセブンは何となく違和感を感じます。なぜなら、よく思い出してみると「ノンマルト」というのは以前の地球の名前で、もともとこの星に住んでいた種族のことだったからです。つまり、地上も海中もすべてはノンマルトのものだったのですが、人類に地上は制圧されて海中に追いやられたということですね。そして、いままた海底まで人類に支配されそうになったのでノンマルトは戦っているのです。

地上を追いやられ、海底でひっそりと生きようとしているノンマルトはそんなにいけないでしょうか?セブンは悩みながらも人類と闘い、最後はノンマルトの住んでいる海底都市を破壊します。地球防衛軍の隊長はその瞬間「やった!!これで海中までも人類のものだ!!」というのですが。子供ながらに何ともやな感じがしたものです。そう、何が正義で何が正しいのか。それは自分で考えなくてはいけないというのがウルトラセブンのスタンスです。ウルトラマンだから正しいではないのです。ほとんどの戦争はそれぞれの正義によって引き起こされるように、正義と悪の戦いではないところに難しさがあります。

そこを自分で考える癖をつける問う意味で「ウルトラセブン」は非常に役に立つのでしょう。機会があればノンマルトの使者も是非ご覧ください。

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