ルビンのツボ

ルビンのツボって聞いたことはありますでしょうか?聞いたことがなくても見たことがある方はいるかもしれません。デンマークのエドガールビンという人が描いた多義図形の一つです。もしかしたら「老婆」にも「若い婦人」にも見える絵の方が多義図形としては有名ですかね?

つまり、どちらにも見えてしまう不思議な絵のことです。ルビンのツボは「ツボ」にも「人の向き合う横顔」にも見えます。不思議なもので、人の横顔が見えてくるとツボには見えなくなってしまいます。逆にツボが見えてくると人の横顔には見えなくなってしまいます。人間の感覚とはそういうものなのです。ツボと横顔を同時に認識することができないのです。ただ、逆に言えば意識さえ変えれば、全く同じものを見ていても違うものと認識することが可能になります。これは絵に限ったことではありません。

例えば「失敗」というものを単なる挫折ととらえるのか、成功へのプロセスととらえるのか。エジソンが電球をつくるのに1万回失敗したのは有名な話です。しかし、エジソンは1万回失敗したとは言っていません。うまくいかない方法を1万通り発見したに過ぎないといっています。科学者はこういった考え方をするのでしょう。まさに、そういう見え方しかしていないので、もう別の見え方にはならないのと同じですね。私たちが「ほらほら、失敗(人の横顔)にも見えるじゃん」と言ってあげない限り、失敗とは思っていないのでしょう。

実はあなたがした失敗も、見方を変えれば違うものに見えてくるのかもしれません。視点を変える、複眼の癖は常に持っていることをお勧めします。

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