好きこそものの上手なれ

「これを知るものはこれを好むものに如かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず」とは孔子の書いた論語の一説です。物事を理解し知っている人はそれを好きな人にはかなわない。物事を好きな人は、それを心から楽しんでいる人にはかなわない。という内容です。

日本語のことわざで言えば「好きこそものの上手慣れ」とでもいい変えられますでしょうか。そもそも何かに取り組む際、強制的にやれと言われてやることで果たして成果が出るものでしょうか?孔子は取り組む姿勢を三段階に分けています。強制的に取り組む、自らの意思で積極的に取り組む・・ではさらにその上の心から楽しむとはどのような状態なのでしょう?それは、取り組まずにはいられないという感情が働く状態です。

以前、アテネオリンピックでメダリストとなったオーストラリアのイアンソープ選手が密着取材をされている番組がありました。イアンソープ選手はフェラーリに乗り自宅からプールまで通っていました。私はてっきり「イアンソープ選手ぐらいになれば、お金もあるし車が好きなんだろうな」と考えていました。しかし、彼がフェラーリに乗る理由は車好きだからではありませんでした。彼は一分一秒でも早くプールに行って泳ぎたいという理由で世界一速い車フェラーリに乗っているのだそうです。

正直、頭が下がる思いというか金メダルを取る、つまり世界一になるぐらいの人というのはこれぐらいそのことが好きでやらずにはいられないような気持ちを持っているんだなと。皆さんが仕事に取り組む姿勢はいかがでしょう?イアンソープ選手と同じ気持ちになるのはなかなか難しいかもしれませんが、少しでもそういう気持ちが持てれば、成果が変わってくるかもしれません。

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