人の役に立つということ

以前、障碍者の方に向けたビジネスをしているとき、事故のために寝たきりになり、動くのは右手の指だけという方とお会いする機会がありました。彼は病院のベッドで寝たきりで、部屋には何もなく無機質な感じがしました。

初めてお会いした時に彼に質問しました。「私に何かできることはありませんか?」と・・・その時の返事に私はしばらく声も出せませんでした。彼は「私は自分では何もできません。食事をするのも、散歩をするのも、トイレに行くのも人の助けを借りないとできないのです。もう人に迷惑をかけてばかりで生きていきたくない。殺してもらえませんか。」と言いました。

自分の無力さを痛感しつつ、それでも何かできないものだろうかと考えました。彼はパソコンができました。そこで、ある会社の入力業務が仕事としてあったので彼にやってみませんか?と相談しました。最初は渋っていましたが、やってみるということになったのです。その後、無事に納品も終わったという報告もあり、何度か入力をお願いしていると聞きました。しばらくして、彼にまた会いに行きました。すると、いただいた給与で買ったのでしょう、部屋にはアイドルのポスターがあったり漫画があったり・・以前の無機質さはなくなり、人が暮らしている部屋という感じに変わっていました。

仕事をするということは、つまり誰かの役に立っているということです。彼はそれを体験したのでしょう。自分でも人の役に立てると。そして、こう言ったのです「仕事が楽しいです。もしかしたら、自分は今の仕事だけじゃなくまだまだできることがあるかもしれません」と・・・正直、鳥肌が立ちました。仕事を通じて人の役に立つというのはこれほど人に生きる勇気を与えるんだと。普段、意識しなくなってますが、私たちも働けることに感謝しなくてはいけませんね。

エージェントゲートは一人一人が個性を発揮し、輝いて働く社会を実現します。

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