成長と育成

私が大学を卒業し就職したころは今とは働き方もだいぶ違ったので、上司から指示があった場合、今の自分の仕事の状況や指示の難易度はとりあえずさておき・・・「はい、やります!」と答えるようにと指導を受けていました。なぜなら・・・上司は部下の成長が最も評価され、全ての指示は部下である自分のためだと確信しているからです。

私は立場的に若い人と採用面接でお話したり、面談でお話したりする機会が多いです。その際、ほどんどの人は「成長」という言葉を口にします。「成長できる会社で働きたい」「成長を実感したい」とってもよくわかります。成長するということは・・できないことができるようになったり、今まではできなかった時間で今まで以上のことができるようになることを言います。そのために必要なことは2つ。できる以上のこと(量)に取り組むこととやったことないことに取り組んで失敗することです。

ある作業を10できる人が8の作業をしているだけでは成長しないとは言いませんが、かなりその成長スピードは遅くなります。12取り組むことで負荷をかけ、そのうちに12やることが当たり前になり、今度は15やってみる。そうすることで成長していくのです。また、いままでやったことないことに挑戦することでできないことができるようになるのです。できれば、うまくいかなくてもよいと私は考えています。あえて失敗する必要はありませんが・・成功から学ぶものは非常に少ないです。失敗した時こそ人の真価が問われます。そこから何を学び次はどうするのかを考える機会は失敗の中にしかありません。

ですから、部下にうまく失敗のチャンスを与えられる上司こそ私は育成の上手な上司だと考えます。失敗させないように自分がやってしまったりというのは夏休みの宿題を親がやってしまうようなものだと思うのです。

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