多様性のジレンマ

エージェントゲートのビジョンは何度も書いてきましたが「一人一人が個性を発揮し、輝いて働く社会を実現する」ことです。つまるところ、多様性を推奨しています。いろいろな人が存在する社会を是として、それでこそイノベーティブな社会になると言っているのです。しかし、これは一方で多様性を認めない人の考えも認めるということになります。

先日、面談の場である仲間の考え方を聞く機会がありました。彼は今の仕事に満足していると言います。そして、こうなりたいということもないと。なのでとりわけ新しい目標もないと・・・心から出ている本音だと思います。私の彼の評価は非常に高く、目標をその彼のスキルなどに応じて持ち、更に意識を変えれば大きく社会に役に立つこともできるし、さらに新しい目標がそこから生まれてくるかもしれないと考えてしまいます。自分が目標とするそれぞれの個性を発揮し輝いて働く社会を実現したいので・・・

彼の本来持っている個性を受け止めず、自分の意見を主張している矛盾を自覚しながら、そう話す自分がいかに傲慢な存在なのか日々悩みます。なんなら彼はダイバシティーを否定すらしていません。もし、それすら否定する考えを持っている人がいて、その人に対して「そうだね、それも一つの考え方だよね。その違いを認め合いながらよい社会を目指そうじゃないか」と私はいえるのでしょうか?そんなジレンマをうちに抱えながらも、いまは前に進むしかないと考えています。

いつの日かそんな彼の個性をも輝かせる社会を作り出すという信念を持ち続けて。

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