いつも見られている

エージェントゲートは全体で230名ぐらいぐらいの組織です。それぐらいの組織になると、自分が意識しようとしまいとちょっとした行動や発言もすべて周囲から見られていると思った方がよいでしょう。それはよいものでも悪いものでも。

先日、ある雑誌の記事で少年院にいる17歳の少年の話が書かれていました。インタビュアーは彼に「なんで罪を犯すようになったの?」と質問をします。すると彼はある思い出話をし始めます。小学生の頃にお父さんと手をつないでタバコ屋に行ったと。お父さんが5千円札でタバコを1個買いました。おつりを9,800円もらいました。あれ?おかしいなと思って歩いていましたが、やっぱりおかしいと思ったのでお父さんに質問します。「さっき、おつりが間違っていたよ。もらいすぎだから返しに行こうよ」と。そしたらお父さんは怒り始めたそうです。「間違えたやつが悪いんだから返す必要はない!」と。「お前何言ってんだ? 馬鹿じゃないか?」と怒られたそうです。

そのお父さんは一部上場企業に勤める部長です。「自分は偉い」と毎日言っています。そのお父さんが「インチキするのは当たり前だ」と言ったので、「『僕はインチキをして生きていこう』ってその時に決めました」と……。記事を読んで胸が締め付けられる思いでした。お父さんもそんなにきっと悪気はなかったんでしょう。「おつりいっぱいもらえてラッキー」ぐらの気持であったことは想像に難くありません。でも、子供に痛いところを指摘されたので、恥ずかしさ半分で怒ってしまったのでしょう。それが子供の人生にものすごく大きな影響を与えてしまうことになるなんて全く考えないままに。

私も私の行動で影響を少なからず受ける人がいるに違いありません。そうしたことを意識して何事も行動しなくてはいけませんね。

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