イノベーティブのジレンマ

企業は常に成長し新しいものを生み出し続けていかなくてはいけません。しかし、ともするとその力が変な方向に働いてしまうこともあるようです。

以前、私はタニタさんという会社のお仕事をお手伝いしていました。タニタさんといえば皆さんご存知タニタ食堂のタニタさんです。タニタ食堂で有名になりましたが、国内では圧倒的なシェアをもつ計測器のメーカーさんになります。体重計体脂肪計などはほぼタニタさんの商品だと言っても過言ではないでしょう。当時、タニタさんも新しい商品を生み出さなくては、もっと新しい体重計体脂肪計ってなんだろうという話し合いが日々行われていました。

一流メーカーさんですから、技術者の方のスキルは超一流です。もっとこうすればこんな数値も図ることができるといったアイデアがどんどん出てきます。その結果ものすごく高性能でいろんな機能が付いた体重計/体脂肪計が出来上がります。しかし・・・実際その商品は全く売れません。そう、イノベーションによりユーザーからどんどん離れていってしまうのです。ユーザーが求めているものはそんな技術的な革新ではなく、もしかしたら体重を図ったときに異性の声で褒めてくれる機能だったりするのかもしれません。

そう、イノベーションは独りよがりになるとこのようなジレンマを起こします。企業としてはあくまでもユーザーの視点に立ちイノベーションを起こしていかなくてはいけないと学びました。

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