私と小鳥と鈴と

エージェントゲートのビジョンは「一人一人が個性を発揮し、輝いて働く社会を実現する」であることは今までも何度も記事にさせていただいてきました。そのビジョン実現のためにいろいろな事業や制度が設計されています。

タイトルは金子みすゞさんの作られた有名な詩です。何かのCMでも使われていた気がします。あまり全文を読む機会がないかもしれないので、一度ご紹介します。

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

最後の部分で金子みすゞさんは鈴と小鳥とそれから私と書かれています。個性の尊重は素晴らしいが、それは、ともすれば「私が私が」というわがままの助長につながりかねません。タイトルでは最初にいた「私」をあえて一番最後に持ってくることによって、個性に優劣などない、まずは相手があって、そして私があるということを語っているように思うのです。エージェントゲートが目指すダイバシティーな世の中も、お互いに「私」ばかりを主張し合う社会ではなく、個性は活かすが相手を尊重し合える、そんな世の中にしたいと思うのです。

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