行動を変えて意識をコントロールする

以前の投稿で「意識は行動を支配する」と書きました。もちろんそのように考えていますが、逆に行動側を変えることで、意識を変容させることはできないのでしょうか?

人前ですごく緊張する人っています。私もどちらかといえばそちらのタイプです。堂々と人前で話をできる人がうらやましいです。では、その緊張している人に「リラックスしなよ」とか「緊張しない方がいいよ」といったところでそれが実現するでしょうか?そんなに人間の意識って簡単にコントロールできるものではありません。よく本にポジティブシンキングとも書てありますが、これもそんなに人間ポジティブになってばかりいられないというのが本音でしょう。

シロクマのことだけは考えるなという本がありますが、人間はそんなこと考えないでおこう考えないでおこうとすればするほど考えてしまうし「うまくできる、大丈夫だ、リラックスリラックス」なんて考えれば考えるほど緊張してしまうのです。そういう風に出来上がっているのですから、これはあらがっても仕方ありません。そういうときは、思考でコントロールしようとせず、行動側でコントロールしてみるのはどうでしょう?

例えば、ガムを噛んだり、紙に〇や△などの図形を繰り返し書く。といった同じ行動を繰り返すと人間はリラックスします。多くの大リーガーがかみたばこを噛んだり、ガムを噛んだりしているのはそういう効果があるからです。イチローが打席に入る前にルーティンを行うもの同じでしょう。リラックスしなくちゃと考えるよりガムをかんだ方がリラックスできることになるということですね。行動を変えて、意識をコントロールする方法も考えてみたいものです。

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