気遣いの男

エージェントゲートには代表の運転手でAくんという男の子がいます。彼は恐らく社内でもっとも人に気が使える男です。自らそこを目標にして頑張ってきたと言ってました。

具体的には彼は車の中で乗っている人のことをとても観察します。話す口調や顔色、話す内容はもちろんのこと、飲んでいる飲み物や吸っているたばこ。気を使うということの第一歩はその人のことを理解することから始まるのでしょう。もし、客先に向かう途中で咳をすれば「のど飴ありますけど舐めますか?」と、買ってきたのど飴が出てきます。二日酔いで頭が痛いなといえば酔い覚ましの薬と水が出てきます。いつも充電が少ない私には携帯の充電しておいてはいかがですか?と声をかけてくれます。

正直、運転手になりなさいと言われたとき彼の気持ちは複雑だったのではないでしょうか。運転手になるために入社したわけではないですから。しかし、腐らずに与えられた仕事を全力で行うその姿を見て、本当に勉強になっています。阪急東宝グループの創設者である小林一三は「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら誰も君を下足番にしておかぬ」といったそうです。

Aくんが今日本一の運転手なのかどうかは私にはわかりません。しかし、このまま運転手にしておくのはもったいないと私も周囲も考えています。人への気遣いができる人間が仕事ができないわけがないからです。気付きをありがとうございます。

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